はじめに
Googleアナリティクスは、ウェブサイトの運営に欠かせないツールです。
ユーザーの行動データや流入経路、コンバージョンなどを詳細に分析できるため、サイト改善に役立つ貴重な情報が得られます。
しかし、アナリティクスには多くの機能が備わっているため、初心者の方は戸惑うこともあるでしょう
。本記事では、アナリティクスの見方や活用方法について、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
アナリティクスの基本的な指標

アナリティクスで最初に確認すべきは、サイト全体の基本的な指標です。
ユーザー数、セッション数、ページビュー数などの数値を把握することで、サイトの現状を把握することができます。
ユーザー数とは
ユーザー数とは、サイトに訪れた個人の総数を指します。
同一ユーザーが複数回訪問した場合でも、1ユーザーとカウントされます。ユーザー数を確認することで、サイトの集客力がわかります。
ユーザー数の推移を見ることで、施策の効果を判断できます。例えば、新しいコンテンツを公開した後にユーザー数が増加していれば、その施策は効果があったと言えるでしょう。
セッション数とは
セッション数は、サイトに対する訪問のことを指します。
1人のユーザーが複数回サイトを訪問した場合、セッション数は増えます。セッション数を確認することで、サイトへの再訪問率がわかります。
セッション数が増加していれば、ユーザーの満足度が高いと考えられます。
一方、減少していれば、サイトの改善が必要かもしれません。
ページビュー数とは
ページビュー数は、サイト内のページが何回表示されたかを示す指標です。
ページビュー数が多ければ、ユーザーがサイト内を回遊していることがわかります。
人気のあるページと人気のないページを比較することで、魅力的なコンテンツとそうでないコンテンツが見えてきます。
ページビュー数を参考にしながら、コンテンツの改善を行うとよいでしょう。
ユーザー属性の把握

アナリティクスでは、サイトを訪れたユーザーの属性情報を確認することができます。
ユーザーの年齢層や性別、利用デバイスなどのデータを把握することで、ターゲットユーザーに合わせたサイト運営ができます。
年齢と性別
ユーザーの年齢層と性別を確認すると、ターゲットユーザーがサイトにアクセスしているかどうかがわかります。
例えば、20代女性をメインターゲットとしているサイトで、実際のユーザーが30代男性に偏っていれば、サイトの方向性を見直す必要があるでしょう。
年齢層や性別ごとに、ページビューや滞在時間、コンバージョン率などのデータを確認すれば、さらに詳細な分析ができます。
ターゲットユーザーのニーズに合わせてサイトを改善することで、満足度の向上が期待できます。
利用デバイス
スマートフォン、タブレット、PCなど、ユーザーがどのデバイスからサイトにアクセスしているかを確認できます。
デバイス別の指標を見ることで、各デバイスに最適化されたサイト設計ができます。
例えば、スマートフォンからのアクセスが多いにもかかわらず、スマホ対応が不十分であれば改善が必要です。デバイス別のデータを活用して、ユーザビリティの向上を図りましょう。
指標 | 説明 |
---|---|
ユーザー数 | サイトを訪れた個人の総数 |
セッション数 | サイトへの訪問回数 |
ページビュー数 | ページが表示された回数 |
流入経路の分析

アナリティクスでは、ユーザーがどのような経路からサイトに流入したかを確認できます。流入経路を分析することで、より効果的な集客施策を立てることができます。
オーガニック検索流入
オーガニック検索とは、検索エンジンの自然な検索結果からサイトに流入することを指します。
オーガニック検索流入が多ければ、サイトのコンテンツが評価されていると言えます。
オーガニック検索流入を伸ばすには、SEO対策が不可欠です。
キーワード選定やコンテンツ最適化、外部からの信頼性向上など、様々な施策を組み合わせることが大切です。
広告流入
広告とは、検索エンジンの広告やSNSの広告などから流入することを指します。
広告を出稿することで、オーガニック検索以外の集客が可能になります。
広告の種類ごとに流入数やコンバージョン率を確認し、効果的な広告を見極めましょう。
また、広告とオーガニック検索の相乗効果も期待できます。
SNS流入
SNSとは、Facebook、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアからの流入を指します。
SNSは有力な集客チャネルとなっています。
SNSごとのユーザー層や投稿内容を分析し、サイトとの親和性を高めることが重要です。
SNSとサイトをうまく連携させることで、集客に大きな効果が期待できます。
コンバージョン分析

サイトの目的達成度合いを測る指標として、コンバージョン数の確認が不可欠です。
コンバージョンとは、問い合わせフォームの入力や商品購入など、サイトの目標達成行動のことを指します。
コンバージョン率の把握
コンバージョン率とは、サイト訪問者に対してコンバージョンした人の割合を示す指標です。コンバージョン率が高ければ、サイトの目的が達成されていると言えます。
コンバージョン率を向上させるには、ユーザーの行動分析が重要です。
どのページでユーザーが離脱しているのか、どの広告がコンバージョンに結びついているのかなどを分析し、改善を重ねていく必要があります。
コンバージョンパスの確認
コンバージョンに至るまでの経路を確認することで、ユーザーの行動を詳細に把握できます。この分析は、コンバージョンパスと呼ばれています。
コンバージョンパスを確認することで、コンバージョンへの最適な導線を見つけることができます。サイト構造の改善やコンテンツの配置など、改善点が明確になるでしょう。
仮説検証とPDCAサイクル

アナリティクスを活用する上で重要なのが、仮説検証とPDCAサイクルです。
様々な施策を実施する前に、仮説を立て、その検証を行うことで、効果的な施策を見つけることができます。
仮説の立て方
仮説とは、「このような施策を実施すれば、こういった効果が得られるはずだ」という予測のことを指します。
例えば、「新しいコンテンツを公開すれば、ユーザー数が増加するだろう」といった具合です。
仮説を立てる際は、根拠となるデータを参考にすることが大切です。アナリティクスのデータから、課題や改善ポイントを発見し、それを基に仮説を作ります。
PDCAサイクル
PDCAサイクルとは、Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Act(改善)のサイクルのことを指します。
仮説に基づいて施策を実施し、その結果を確認して次の施策につなげていくプロセスです。
アナリティクスを活用することで、Checkの段階で施策の効果を確認できます。
確認結果を踏まえて次の施策を立案し、サイクルを回していきます。
PDCAサイクルを繰り返すことで、継続的なサイト改善が可能になります。
まとめ
Googleアナリティクスは、ウェブサイトの運営に不可欠なツールです。
本記事では、アナリティクスの基本的な見方や活用方法について、初心者向けに解説しました。
ユーザー数やページビュー数などの基本指標、ユーザー属性、流入経路、コンバージョン分析などを確認することで、サイトの現状や課題を把握できます。
また、仮説検証とPDCAサイクルを回すことで、継続的なサイト改善が可能になります。
アナリティクスの使い方に慣れることは一朝一夕ではできませんが、本記事を参考にしながら、少しずつ理解を深めていけば、確実にスキルアップできるはずです。
ウェブサイト運営に役立つ貴重なデータが得られるアナリティクスを、ぜひ活用してあなlyちcs